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コルドバのメスキータ

スペインのコルドバという街に「メスキータ」という

キリスト教とイスラム教が同居する珍しい建物がある。

この建物の広い内部には何本もの柱が立ち並んでおり、

赤と白の2重のアーチがさらに強い印象を与えている。

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柱に使われている石はローマ時代の遺構も多く、

あるスペースではいろいろなデザインの石柱が混在している。

柱頭や柱脚のデザインだけでなく、

太さも違ったりする。

同じデザインの柱で構成されたスペースもあるが、

どちらが魅力ある空間かと言えば、

やっぱり混在している空間のほうが、

ずば抜けて魅力を増している。

一見同じようなデザインの柱に見えるが、

デザインや太さがよーく見ると違っているという程度が

実にいい味を出している。

この微妙な差異が奥行きに深みを与えている。

どうしても赤と白のアーチに目が行ってしまうが、

この空間の魅力には、

この微妙な差異が働いているのを、

今日手にした本の写真を見ながら気づかされた。





ちぇっ、むかーし観に行ったとき、

もっと気にして見ておけばよかった。。。

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AuthaGraph

AuthaGraphという新しい世界地図がある。

小学校か中学校のとき、メルカトル図法やモルワイデ図法、正距方位図法なんてのを学んだ。

そして、世界地図は、面積や方位、距離すべてを一つの図で正確に表すことはできないと教えられた。

だから目的に合った世界地図を選択しなければならないと・・・。

そんなのは嘘だった。

この新しい世界地図 「AuthaGraph」 は、それらをすべてクリアしてしまっているのだ。

16G141127_01_880x660.jpg

しかも、面積や距離や方位にゆがみがないから、

地図を無限につなげることもできる。

16G141127_02_880x660.jpg

とてもおもしろい世界地図である。

この世界地図が今年の GOODDESIGN賞 の対象候補に挙げられていて、

ネットでもちょっと話題になっている。



これを考え出したのは鳴川肇さん。

大学時代の同じ研究室の先輩であり、いろいろお世話になった人である。

こんなすごい世界地図を考えた人と、

ほんの一時期でも一緒の時間を過ごせたことがすごくうれしい。

大賞採れることを願ってます!

名古屋 八勝館

先月末、以前から一度訪れてみたいと思っていた場所にようやく行くことができた。

堀口捨己設計の『八勝館』。

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名古屋にある1925年創業の高級料亭で、

1950年に堀口捨己により昭和天皇の御宿泊所として「御幸の間」が増築され、

その後、「残月」、「桜の間」、「菊の間」などが増築されている。

全体が迷路のように広がっていて、

廊下を歩いているだけでもいくつもの空間の変化があって面白い。

実際に見てみると、やっぱりいい。

最近、この時代の建物をたくさん見る機会が多い。

その中でも、この建物は落ち着いた空間でありながらも、

随所に遊びがあって、見どころがたくさんである。

庭も驚くほどきれいで、心地よい散策である。

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庭園内には昭和初期に滋賀県甲賀郡より移築されたという400年ほど前の建物もあり、

内部に漂うゆったりした時間に、心洗われる感じである。

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せっかく名古屋まで来たので、

レーモンド設計の神言神学院、谷口吉生設計の豊田市美術館にも行ってみた。

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建築って、考えるのは苦痛だったりするけど、

見るのはやっぱり楽しいね。

オートロック

すごく最新で複雑な機能なものだと思っていても、

実は単純でシンプルでいいんだと思わされる時がある。



先日拝見した昭和初期の住宅。

そこで見たのはオートロックを備えた窓。

仕組みはいたって単純で、

写真のように、窓が閉じるとダボが自重でストンと落ちるだけ。

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すごくシンプル。

これだけで、しっかり固定される。

壊れることもほぼない。

壊れたってすぐ直せる。

無駄のない仕組み。

ちょっと感動。



今度どこかで試してみたいな。

紅葉山庭園

先日、駿府公園内にある紅葉山庭園と茶室を見学。

近すぎるからなのか、

いつでも行けると思っていたからなのか、

恥ずかしながら、ここを訪れたのは初めてです。

駿府公園内にこんないいところあったのですね。

中村昌生先生設計の茶室もじっくり拝見させていただきました。

細かなところにも気配りされており、

空間、材料、いろいろ勉強になりました。

せっかくなので、庭園内の立礼式の茶室で一服。

自然と心落ち着きます・・・。

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