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じわじわと

設計事務所に頼むのとハウスメーカーに頼むのと何が違うんだろうと思う人はたくさんいると思う

最近はハウスメーカーも自由設計をうたってたりするし

正直、そこにはっきりとした線を引くのは難しいのかもしれない

でも、たとえるなら個人料理店とファミレスのような違いなんじゃないかとも思う

どちらを選ぶかは、味と金額のバランス

そして、こだわり

ただそれなりに安く食べれればいいというだけならファミレスでも十分

でも、個人料理店の料理はどこかその店主のこだわりが隠されてる

設計事務所の家も同じで、よく見るとこだわりがたくさん隠されてる

それが何かはすぐにわからないかもしれないけど

そのこだわりが、生活しているとじわじわと感じられてくるんじゃないかと思う

そういうじわじわくるこだわりが癖になって

あー、この家に住んでよかったなぁという思いに変わるんだと思う

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先日
知人のオープンハウスを見学しながら、そんなことを思った

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道標

あぁ、この場所はとっても気持ちがいいなぁ

こういうふうに思える空間に巡り合うととても幸せな気持ちになる

僕もそういう空間を目指して仕事をしているつもりだけど

まったくできていない

道は遠い・・・



堀部安嗣さんという建築家がいる

この人の手掛ける建築は本当に気持ちがいいし

そこに自然にある感じがすごく素敵だと思う

最近、彼の本が2冊出版された

どちらも読みごたえあり、とても参考になる



そのうちの1冊の中にこんなことが書かれていた

伊勢神宮を例に書かれていた内容なのだが

「古い建物を取り壊して新しくつくること自体が悪いのではありません

いつも瑞々しくあろうとする新陳代謝の精神によって

正の循環の流れがつくられ
 
持続するのであれば

新しく建物をつくり直すのは素晴らしいことだと思います」

すごく腑に落ちた

こういう正の循環の仕組みこそ日本人の心でもあったんだなと・・・

時間の流れをどこで誰がどう積み重ねていくのか

それを受け止める場をどう捉えどうつくるのか



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堀部さんの建物からも教わることはとても多い

先日、堀部さんの設計された鎌倉山集会場を見る機会を得た

ちいさいけれど、とても心地いいスケール感の建物

自然に逆らわず素直な等身大の建物

建築のめざす方向を示してもらえた気がした

ぼくも少しづつ少しづつ

めざすべき方向に進めて行けるよう努力していきたいと思う

このはなアリーナ ふたたび・・・

2年ほど前に竣工した草薙体育館

別名このはなアリーナ

竣工時に見学させていただきましたが、今回ふたたび見学させていただく機会を得ました

木をふんだんに使ったデザインは体育館というより劇場のような感じ

でも、そこには緊張感というよりあたたかいやさしい雰囲気を感じます

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木を使ったデザインは好きですし、きれいだなと思うのですが、

時間がたったとき反りや痛みなど注意しなければならないことはたくさんあります

2年前に見学した時も、大丈夫かなと失礼ながら少々思っておりました・・・


IMG_7139.jpgのサムネイル画像

が、現状は2年前とほぼ変わらぬ状態

ルーバーも反りも割れもなくぴしーっとしています

いい材料でいい施工がなされると問題も起きにくいということがはっきりと表れていました

さすがです・・・





IMG_7150.jpgのサムネイル画像

正面にあるRCの看板も改めて見ると

雨水で汚れないように水の流れる道がしっかりつくられてます

しかも水抜き穴まであります

こういう細かなところまで配慮されてるデザインを見ると

とてもうれしくなりますね

予算

仕事をしていて一番悩まされるのはやっぱり予算でしょうか・・・

その予算にできるだけ沿うようにこちらもあの手この手でがんばってみるのですが

予算が想像以上にないときは、本当に悩まされます

工務店もできるだけ希望に近づけれるように頑張ってはくれますが限度はあります

さて、もう少しいろいろ悩んでみたいと思います・・・



予算とは全く関係ないけれど、写真は昨日の清水港の様子

晴れていると伊豆半島と三保半島に抱かれているのがよくわかります

改めて「清水って水平線が見えないんだなぁ」と思いながらしばし休憩

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南極建築

「南極建築」という本がある



南極という極寒の中どう寒さから身を守るか

限られた空間の中いかに快適に過ごすか

人手も機械もわずかしかない中どのように建設するのか



この本を読むと

いろんな条件が厳しいほど建築っておもしろく感じる



時代を追うごとに進化する様子や

国による基地の違いなんかもあって

なかなか興味深い一冊でした

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久保田一竹美術館

山梨県河口湖の近くにある久保田一竹美術館。

前々から一度行ってみたいなぁと思っていた場所の一つである。

先日、よし行こう!と思い立ち行ってきました。

見たかったのは久保田一竹の「辻が花染」。

「辻が花染」自体がどんなものなのかも理解していないのだが、

雑誌で紹介されているのを見て、

あーきれいだなぁとその細かなデザインに強く魅かれ、

一度実際に見てみたいと思っていたのでした。

実物は想像以上に細かく、そして迫力があり、

出来上がるまでの手間の重みが強い美しさを生み出していました。

建物も魅力的で、特に本館の太いヒバの木の架構に圧倒されてしまいました。

応接室として使われていたという部屋からは、

庭が目の前に広がりとても良い雰囲気。

庭も散策できて、心地よい時間が流れていました。

入口の門から本館までのアプローチもわくわくするような感じで楽しかったです。

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新館はまるでガウディのグエル公園。

ここまで似せると潔さを感じます。

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その後、山梨県立富士山世界遺産センターにも寄ってみました。

シンプルで清潔感あってさわやかな展示がとてもよかったです。

光でいろいろな表情を見せる富士山のディスプレイもきれいでした。

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展示の見せ方に工夫があって、いろいろ勉強になります。

今度はもう少し時間の余裕をもって見に来たいと思います。

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