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< ARTORO 「修繕しながら、暮らす」 | 一覧へ戻る | 左官ワークショップ >
リノベに愛を
カテゴリ:
(伊達剛建築設計事務所) 2018年3月28日 08:48
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同じカテゴリの記事
左官ワークショップ
最近の仕事は新築より改修が多い
しかも部分的なセルフリノベーションも多い
今回は左官もセルフ
自分たちでできることは自分たちの手で
というスタンスで進んでいる現場。
でも、やっぱり最初は職人さんに教えてほしい。
せっかくだから、教わりたい人一緒にどうぞ、
ということで行ったワークショップ。
(もちろん助っ人募集の意味もありますよ)
普段仕事中は邪魔になってしまうので
道具のこととかいろいろ聞くこと出来ないけど、
今日はワークショップなので・・・。
まずは使っている道具から教えてもらう。
形や大きさだけでなく厚みや素材による道具の違い、
職人の世界はおもしろい。
配合の仕方、ノロ(下地)の作り方、仕上材の作り方、
まるで料理。
まるで理科の実験。
材料が用意できたらいよいよ実践。
一発目で平らに仕上げる職人の技。
何十年もやってきたからこその技。
誰でも簡単に仕上がりますという素材にはない
真似のできない美しさ。
職人の世界はかっこいい。
自分でやってみると難しさがよーくわかる。
普段こういうものだからと図面描いてたけど、
なぜそうなのかってやってみてはじめてわかる。
こういう体験、とっても新鮮。
こんなことをさせてもらえる現場、ありがたい。
とりあえず今日は、鏝返しが出来るだけで
なんとなく職人に近づいた気分になってる自分がいる。
鏝返し楽しい。
でも本当に難しいのは鏝板の上から先なのであるよ。
※鏝返しとは、鏝板に乗せた塗材を鏝の裏に素早く乗せる
素人でも職人気分を味わえる左官の基本技術。
クルッ、ヒョイッがついつい癖になる技。
(伊達剛建築設計事務所) 2018年4月 6日 19:29
佐藤浩司先生
明日の国立民族博物館 佐藤浩司先生の講座に向け、
先日、先生のご自宅に伺いました。
先生の話を聞いていると、
人、環境、条件によって
『住まい』がこれほど違うのかと驚かされます。
自分の思っている『住まい』とは
とてもとてもとても狭いものだと思わされます。
普段設計という仕事をしていて、
『住まい』についてたくさん考えているのに、
まだまだ知らないこと、気づかないことがたくさんあるんだなと・・・。
そこにはきっと新しい可能性があると思います。
写真は佐藤先生のご自宅をお伺いした時、
思いがけず用意してくださった昼食のカレー。
大変おいしゅうございました!
佐藤先生の講演に参加したい方はARTOROのサイトから申込お願いします。
(伊達剛建築設計事務所) 2018年2月17日 17:50
伊豆長岡『三養荘』
この建物は、旧岩崎久彌別邸として建てられた近代和風住宅であり、
京都の材料と職人を使った本格的な数寄屋建築です。
庭は名匠小川治兵衛の流れを汲む作庭がなされています。
ちなみに新館は村野藤吾設計の建物で、こちらも落ち着きのあるとても居心地のよい空間です。
登録有形文化財の申請に際し、実測と図面作成のお手伝いさせていただきましたが、
復元図面を描いていると、
「おっ!ここがこうなってるのか」とか、
「ここでこんなことさせようとしていたのか?」とか、
「ここでちょっと気持ち切り替えた感じだな」とか、
なんとなく設計した人の疑似体験をしているようで結構おもしろかったです。
特に、この建物は京間と江戸間が混在しているのですが、
それを意図的に使い分けしていたりと、いろんな発見もあって勉強になりました。
こういう建物は泊りでもしないとなかなかじっくり見れないけれど、
こんな見学会が企画されているようなのでご紹介します。
常葉大学土屋先生の解説付きです。
韮山反射炉や江川邸も見学するみたいです。
(伊達剛建築設計事務所) 2017年10月 8日 20:11
静岡県文化プログラム『ARTORO』 第1回目
静岡県文化プログラム2017『ARTORO』
10月1日(日)、第1回目の遺構発掘体験が終了。
遺跡の発掘って刷毛とかで丁寧に行うイメージがあったけど、
実際はスコップで掘り進めてしまうんですね。
発掘って意外と大胆。
もちろんきわどいところは丁寧にやるけど、
それ以外はほとんど重労働。
遺跡発掘というより住居そのものをつくっている感じ。
ざっくり掘るところと丁寧に掘るところ、
ぼくらは作業上道具を換えたりして掘ったけど、
昔の人も道具を使い分けたのかな?
たったこれだけのことでも、
竪穴式住居は実はもっといろんな工夫でつくられていたんじゃないのか・・・
と思ってしまう。
ところで、登呂遺跡の柱って角材が使われてるって知ってました?
丸太じゃないんですよ。
わざわざ角材に製材して使ってる。
こんなことも知ると、
さらに竪穴式住居はもっといろんな工夫でつくられていたんじゃないのか・・・
と思ってしまう。
それにしてもただ掘るって思ったよりも大変。
大変だからこそ、大変さを共有するからこそ、
自然と一体感が生まれてくる。
きっと昔の人も同じ。
こういうのがコミュニティの結束力につながるんだなぁ。
大変だからこそ、祝祭とかで喜びに変換する必要がある。
労働歌とか生まれる意味もなんとなくわかる。
どこかで大変さを喜びに変換しないとやってられないよね。
祭りとかはある意味変換作業で、
それが一緒に生きる活力になっていくんだろうね。
大変さだけでもダメだし、祭りだけでもダメ。
一連の流れがあってこそ成立するんだろうな。
おもしろいなぁ。
そういえば、岐阜の白川郷の茅葺きの葺き替え作業って、
かつては村人総出でおこなってたんだよね。
で、この共同で行う作業制度を「結(ゆい)」と呼んでいたそうだけど、
なるほど、「結」とはよく言ったものだ。
大変で単純な肉体労働は人と人を結びつけるものね。
今回の作業を通してものすごーく納得。
なんて、わかったようなこと書いてるけど、
実際の作業なんてほんのわずかしかしてないのです・・・スイマセン。
今回は時間に限りがあったので、
X軸Y軸の2方向の幅50㎝ほどを試掘しただけ。
気持ちは半円ぐらいは掘り出したいなんて思っていたけど、
とてもムリ。
でも、たったこれだけ掘っただけでも深さや全体の広さがわかります。
昔の住居(竪穴式住居)は、いわば今で言うワンルームなのだけど、
だいたい現代のリビングとほぼ同じくらいの広さなんだな・・・
ってのも体感としてわかった。
昔も今も身体的なスケール感って変わらないんだね。
他にも体感してわかったことがいろいろ・・・。
知識として知るんじゃなくて体感として知るって貴重。
頭と体をフルに使ったせいか、
翌朝は妙にすっきりした朝でした。
この企画、思った以上に心身ともに健康になれそう。
そして、思った以上におもしろいです。
ちょっと興味を持った人、
2回目以降の企画もまだまだ募集していますよー。
詳細・申込はこちら → http://artoro.jp/
(伊達剛建築設計事務所) 2017年10月 4日 09:05
一つ屋根で暮らす
最近よく聞く高気密高断熱とかではなくて
光とか風とか地形とか気候とか風土とか・・・
生きるというあたりまえのいろんな関係性から
もっと素直に
もっとシンプルに
もっとじっくり考えてみたいなぁ
もっと私たちのこの身体を軸に
私たちの住まいを創造してみたいなぁ
と思っていたら
こんな企画に関わる機会をいただきました
artoro 「一つ屋根で暮らす」
2020年にカタチにできるように
いろいろ学びながら確認しながら進んでいく予定です
とりあえず今年度の予定が発表されました
すごーくおもしろくて
すごーく貴重な経験になる予感
興味のある方、一緒にいかがです?
場所は静岡の登呂遺跡
弥生時代の代表的な遺構になります
住まいを考える上で
いろんなことをそぎおとして そぎおとして
原初的な思考で考えようとするなら
これほど適した場所を活用させていただけるなんて
またとない機会で
今からすごーく楽しみです
この話をいただいたころ
富士宮の RYU GALLERY さんから
来年の企画展「縄文DNA展」への参加の話をいただいた
まったく別の企画でまったくの偶然なのだが
弥生と縄文が同時にやって来て
これはきっと何かに導かれている気がしてならない・・・
(伊達剛建築設計事務所) 2017年9月 9日 10:08